中村「(校門から車が入ってきて、猛然とダッシュ)こら~、うちのこどもたちに何をする~」
子ども達をうしろにまわし、パッパラーの前に立ちふさがる中村。
ヘンジ「おや、ものわかりのわるそうな先生のおでましか。邪魔立てすると、ためになんねえぜ」
中村「どうするっていうんだ」
ヘンジ「知れたこと!!」
中村の襟首をつかんでコンクリートの壁にたたきつける。背中を強打する中村。おそいかかるヘンジ。もう、フルボッコ。効果音よろしく。顔血だらけ。メイクよろしく。服ぼろぼろ。衣装よろしく。うらで「きゃあ」「先生」「もうやめて~」という5人の声。
ヘンジたおれている中村先生をひきずり起こしながら
「正義感づらしておでまししたのが運のつきだったようだな。くたばれ!!」
かつぎあげてぶんなげる・・・・。コンクリートの上にたたきつけられる中村。
中村「ぐわ・・・・。」
一瞬首を上げるが、息絶えたように落ちる。
かけよる5人
青柳「先生、先生」
白井「こ、これはひどいです・・・黒、救急車よんでもらって!」
黒「オッケイ!ちくしょう、先生、死ぬなよ~」
藤枝先生がやってくる「きゃあ、いったい、なにがあったの!!!?」
ヘンジ「ぐはははは。また来るぞ。次会った時がおまえたち5人が返事も挨拶も出来なくなるときだ。静かになるぞ!いいじゃないか!あーはっははははははは」
悠々と去ってゆくヘンジ。
◆ナミレンジャー覚醒
中村「赤石・・・。」
赤石「はい・・・。」
中村「青柳・・・。」
青柳「はい・・・。先生もうしゃべらないで!」
中村「佐々木・・・。」
佐々木「はい・・。先生・・・」
中村「白井」
白井「・・・はい。」
中村「黒木」
黒木「なんだよ、先生」
中村「返事ってのは、イイもんだなあ。心が通うよなあ」
赤石「先生!!早く病院へ!」
中村「いいんだ。それより、お前たちはナミレンジャーになってみないか?」
赤石「・・・え??」
中村「ナミレンジャーだよ。聞いたことないか?」
赤石「あるけど・・・。毎年演芸会でやってるアレでしょ?」
中村「そうだ。だけどな、ナミレンジャーは確かにいるんだ。いや、これから誕生する」
青柳「先生、何いってんの?そんなことより早く病院へ」
白井「先生、それ、どういうことなんですか?」
中村「私が赴任してきて4年、理科室でこっそり研究を続けてきた。浪合にはウルトラパワースポットがあり、そこで心強き者たちが心をあわせ一心に祈ると、信じられないくらいのものすごい力を得ることができるんだ。」
青柳「ウルトラパワースポット!?」
佐々木「そんなの聞いたことないよ」
中村「みんな知ってるはずだ。強き者がさらに強くなろうと修行するところ」
白井「確かに、ありますね」
黒木「ああ、一か所、ある」
白井「それは・・・」
黒木「摩利支天。」
白井「うん。」
中村「おまえたち5人は、あの怪人の電波に返事を奪われなかった。それは、きっとナミレンジャーになれる素質があるってことだ。頼む、摩利支天へ行き、力を、ち、力を手に入れて、浪合を、日本を、救ってくれ・・・・。」
藤枝先生「それで中村先生は、あれをつくっていらしたんですか?」
赤石「あれって?」
藤枝先生「ハートエネルギー増幅装置内蔵の、超合金Zをナノテクノロジーで織り上げた布採用のナミレンジャーTシャツ、それと、空想能力実現加速装置および空中元素固定装置内蔵の超強化ヘルメット。中村先生が、いつか目覚めるナミレンジャーのためにって、毎晩遅くまでかかってつくってらしたわ」
青柳「先生!」
白井「空中元素固定装置ってだけでもすごいのに、空想能力実現加速装置まであるって。その上、ハートエネルギー増幅装置がついていれば、もう無敵です」
中村「白井、勘違いするな。機械は、人を越えられない。人を越える機械をつくっても、それを使うのは人だからだ。だが、」
黒木「使う人がすばらしくなれば、機械の力はもっとのびる、ですか」
中村「黒木、そういうことだ。ごほごほ(血が吹き出る)」
5人「先生!!」
佐々木「ああ、先生、先生、わかりました、私たち、摩利支天へ行きます!だから先生も早く病院に行ってえ!!」
中村「佐々木、や、やさしいんだな・・・ あとは、あとは頼んだぞ、赤石・・・な、ナミレンジャー ああ、もう、何も見えない・・・ 」 ばたり
5人「先生~~~」
◆修行する5人
ナレーター 中村先生は救急車に運ばれた。5人はそれを見送るや、摩利支天に急行した。祠にむかって、一心不乱に祈る5人。強くなりたい。誰にも負けない力が欲しい。その力で、浪合を、日本を守りたい、と。その時!!
祠の後ろから小さいおじいさんが登場。
慈念「よおし、わかったのら。」
佐々木「?? おじさん、どこの人??」
慈恩念「わしがわからんか。ほれほれ、500年も昔、ここで修行しておった男じゃよ」
白井「500年前って、それじゃ・・慈恩念和尚?まだ生きてるって・・・こと?」
慈恩念「そんなわけあるかい。じゃが生きているということもいえる。体はないが、心はあるってことじゃな。」
赤石「うわあ、おあいできて光栄です」
慈恩念「うむうむ。ところで、君たちは強くなりたいとな」
赤石「そうです。5人で力をあわせて、浪合を守りたいんです」
慈恩念「今、たいへんなことになっておるからのう。わしも手助けしたいが、なにぶん体がもうない。今見えてる体はまぼろしだからの。」
黒木「じいさん、俺達に、力を貸してくれないか」
慈恩念「・・・浪合の夜は暗いの。」
黒木「何言い出すんですか」
慈恩念「まあ黙って聞け。夜は暗いが、その闇が、明日への元気を育てとるのもまた事実じゃ」
慈恩念「そして暗闇に浮かぶ黄色い月が、どれほど人の心を和ませるか。の、佐々木」
慈恩念「冬にはすべてを氷つかせるが輝く世界も見せてくれる白い雪が降り、夏には真っ青な空の色をうつした水となった命をうるおす。わかるな、白井、青柳」
白井、青柳「はい」
慈恩念「そしてじゃ、誰の心にも熱い血潮が流れていてそれは大川入りに沈む夕日のように尊く赤い。赤石。よいな」
赤石「はい。」
慈恩念「それを知るお主らはもはやおそれるものはあるまいて。自然を愛し、人を愛し、前へ前へと進む力、一番になることを望むでなく、みなで一流になることを望む力。ナミレンジャーとは、そういうものじゃ」
赤石「ナミレンジャー・・・ 俺達が、ナミレンジャー」
慈恩念「よいか、わしはいつでもここにいる。パワースポットは、求めるものにのみパワーを与えることをゆめ忘れるな。ゆけ、5人の戦士たちよ」
5人「はい!!」
■決戦
場所 浪合フォーラム
芝生の広場
デイサービスセンター前の角から登場するヘンジ。
ヘンジ「ヘンジする子はまだいるか~! ヘンジ、アイサツのない静かな日本をつくるのだ~!!」
赤石の声「そうはさせないぞ」
ヘンジ「こないだのこわっぱか!しょうこりもなく出てきたな!!どこだ!!」
赤石の声「ここだ!!」
さがすヘンジ。風の塔の上にいる赤石。
ヘンジ「ふっふっふ、ひとりでなにができるか!飛んで火にいる夏の虫とはこのことだ!!」
青柳「ふふ。ひとりじゃないぜ」 コア役場側の柱の影から登場。
佐々木「おれたち5人いつもいっしょさ」 彫刻の影から登場。
白井「もう、あなたの思い通りにはいきませんよ。」診療所の方から登場。
黒木「そういうこと。どうだい、降参してママのところに帰るかい?」ヘンジがきたところから登場。
赤石「とう!!」といって飛ぶ。青柳以外みんなとぶ。コアの役場側の石段にならぶ5人。
ヘンジ「このくそがきどもが!!勘弁ししねえぞ!こい!ぱっぱら戦闘員!!」
戦闘員「キー」「キー」といいながら黒いズボン、ピンクのTシャツ、グラサンの男たちが次々登場。ヘンジの後ろに並んでかまえる。
ヘンジ「かかれ!!」 戦闘員たち「キー」っといってナミレンジャーの方にはしりゆく。
青柳「さて、いきますか」
黒木「ばかなやつらだ」
赤石「よし、いくぞ!たあ!!」石段から飛び降りる5人。すると5人の姿が輝き、着地したときにはナミレンジャーになっている!!驚く戦闘員、ヘンジ。
戦闘員「きー」
ヘンジ「な、なに!!変身しただと!!」
ナレーター「ナミレンジャーは空中元素固定装置の働きで、わずか0.2秒で変身することができるのだ。ではそのプロセスをもう一回見てみよう」
ポーズを決め、服を脱ぎ、ナミレンジャーになる赤の様子を早送りで見せる(笑)
ナレーター「慈念和尚から浪合パワーをもらった5人は、中村先生が開発した、見た目は普通だけどスーパー技術がたくさん込められたコンバットスーツを身に着けることで、こどもだけど無敵の、ナミレンジャーとして戦うことができるのだ」
戦闘員「きー」といって鉄砲を取り出し、撃つ。バンバン!!
まわりで爆竹がはぜる。(鉄砲着弾) 体をうたれ、からだをよじりながら倒れるナミレンジャー。
ヘンジ「ふ。口ほどにもない。これでおしまいか」
しかし・・・
白「ふふふふふ」
黒「ははははは」といいながら立ち上がる5人。
白「まったく、超合金Zの布は強力だぜ」
黒「ほんとだ。傷つかないどころか、痛みもない。おい、おまえら、ほんとに終わりだわ。残念だったな」
ヘンジ「な、なんだと~!!かかれ!戦闘員、ひねりつぶしてやれ!!」
戦闘員「きー」鉄砲を投げ捨てとびかかる戦闘員。
しかし圧倒的に強いナミレンジャー。(1対2、3くらいのシーンを多発。レンジャーが華麗にやっつけるシーンを全員分とる)
遠くの戦闘員がさらに拳銃を構える。
キナミジャー「ウッドスパイラル!」といいながら紐がまかれているコマを取り出し、相手にむかってコマをまわすように飛ばす。コマは空中をとび、戦闘員の体にあたる。戦闘員、はでに「きー」とさけび、倒れる。
アオナミジャー「やるじゃん、キ」
キナミジャー「まあな、遠くの敵は、まかせてよ!!」
倒れている戦闘員の中、立っているのはヘンジのみ。
ヘンジ「おのれ~ 覚えていろよ~」レンジャーを指差し、そういって逃げ出すヘンジ。
デイサービスセンターと図書館の間へ駆け込む。
ナミレンジャー5人が輪になる。
アオ「アカ、あいつを逃がすわけにはいかない。ナミレンジャーシュートだ。」
アカ「うん いくぞ、ナミレンジャーシュート!!」
5人「了解!!」そういって輪をとき、駆け出す5人。
シロナミジャーがボールを持ち、地面にセット。
シロナミジャー「浪合の水、空気、森、山・・・すべての力を借りて、悪を討つ!ナミレンジャーシュート、いくぞ!! キナミジャー!!」そういってボールを軽く蹴りだす(キックオフ) うしろから走ってくるキナミジャーが蹴る。
キナミジャー「よし、ヘンジを追え!クロナミジャー!!」
ボールはクロナミジャーにわたる。クロナミジャードリブルで図書館のよこを通りぬけ、裏の駐車場に出る。
浪グラに走っていくヘンジと追うアオ、アカナミジャーが見える。
クロナミジャー「よし見えた!!アオ、ロングパスだ!!!」
思いっきり蹴る。ボールは浪グラまで飛ぶ。
浪グラ
アオナミジャー 「きた!!クロナイスパス!!」
そういいながら、ボールの落下地点に走る。
アオナミジャー「いくぞ、アカ!シュートだ!!!」
ジャンプして体を反転、ヘッドでボールを落とす。
ボールが落ちるところに走りこむアカ。
アカ「アオ、ナイス落とし!! ナミレンジャー!!シュート」
思い切り蹴る。
ボールはヘンジに激突。
ヘンジ「うおーーーーー!!!」
しばし、もだえ、倒れるヘンジ。絶命。
5人グランドでそろう。
シロ「やったな、アカ」
アカ「ああ、浪合パワーと、みんなの力のおかでさ」
うなずきあう5人。そして顔をあげ、ポーズを決める。
■アジト
将軍「おのれ~ナミレンジャー!!覚えておれ~このままですむパッパラー軍団ではないぞ!!ヘタレ部長!!次なる刺客を浪合に送り込め!!絶対に浪合を落とすぞ。世界征服は浪合を支配するところからはじまるのじゃ~」
ヘタレ部長「将軍、すでに次の手は売ってございますです。はい~」
ごますりのようにいう部長。
■学校
登校風景 校門前 赤、青、黄が登校。
赤石 「おはよう!!
青柳「おはよう!!赤石、朝ごはん食べた?」
赤石「もっちろん、もうもりもり食べたよ」
佐々木「おれも、おれも!!」
青柳「へえ!オレもだよ。はははは」
佐々木「ようし、今日も元気に学校、がんばろー!!」
赤、青「おー!!あははははは」
3人ゆかいにわらって学校に入る。
続いてくる黒、白
黒木「やっぱ、いいよな。挨拶、返事。」
白井「なんだい黒、いい子ちゃん発言なんて、らしくないんじゃない??」
黒木「ちぇっ ぬかせ・・・!」でも笑顔
校門くぐるふたり。
その後ろに怪しい影がたつ。
マゲナイ「ふふふ。ここが浪合学校か。おれはあのヘンジシナインジャーとはちがって、甘くないぞ。この「絶対アヤマラナイウィルス」を使って、この学校をめちゃくちゃにしてやる。そしてナミレンジャーとかいうやつを、コテンパンにしてやる。覚悟しろ、ナミレンジャー」
■エンディング
平和な学校の様子。村の様子を流しながら・・・・
ナレーター「ナミレンジャーは、ヘンジシナインジャーをやっつけた。しかし、新たな敵がすでに浪合に危機を運んできた。倒れた中村先生は無事なのか。パッパラー軍団とはいったい何者。そして、次なるナミレンジャーの戦いとは・・。
明日も太陽のぼるはず。
だけどその日がいい日だと、信じるだけで足りるのか。
光を求めて歩く人。ねえねえ、君たち、何するの?
「ナミレンジャーは戦うよ。だからみんなも戦おう!」
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