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2010年2月 1日 (月)

雪のなつかしさ 雪のあたたかさ 

 やたら雪が降った。
 午後からだ。私は広域連合長さん、飯田市教育長さんらと打ち合わせをし、それから阿智役場で沖縄から来る子どもたちとの交流会の打ち合わせをし、それから浪合に向かおうとしていた。時間は4時ころ。もうすっかり、あたりは銀世界。この雪はべしょべしょで手ごわそう。こういうのは車を滑らせる。

 午後1時から打ち合わせ続きでほっとする間がなかったので、駒場のローソンに行き、缶コーヒーを買った。レジには顔なじみのお姉さん。私が浪合の人間であることを御存じだ。
「あっち(浪合)の方で事故があったみたいですね」
とお姉さん。
「そうなの?オレ、飯田から来たからわかんないんだけど」
「ええ、救急車が行ったんで事故だと思います・・・」
これだけ降れば無理ないかも。
ですよねえ。
そんな会話が続く。支払いが終わり、缶コーヒーを受け取る。
「さあて、ゆっくり帰るか」
と私。そしたらお姉さん、
「すべると思って、気をつけてくださいね」

・・・うれしいね。コンビニでこの会話。あったまるね。缶コーヒーの倍、あったまるね。

 帰り路、缶コーヒーを飲みながら、ゆっくり運転して153を登っていく。
 途中、車が止まってる。登れなくなって止まっている。コントロールが不能になっているので、道路を半分ふさぐような形になっている車だってある。「おにひら」というそば屋までの間に4~5台は止まっていたか。私は迂闊にも4駆でない車に乗ってきたが、スタッドレスタイヤなのでいくらか滑りながらもなんとか登っていけた。除雪車はまだ動いていない。積雪が多い箇所ではさすがに運転が難しくなるので、轍からはずれないように慎重に走った。

 国道から県道に入る。路面の積雪は一段と増える。交通量の差だろう。しかしまだなんとかなる。県道から村道に入る。バージンスノーだ。あーむりかなー。

 しかしなんとか登っていく。道脇の木立の枝が、路面に直接雪を積もらせないのだ。ありがたい。
 我が家への最後の曲がり角。こいつを曲がって50メートルも登れば、家だ。(すでにセンターには帰れそうにないし、時間も時間だったので、家に直接帰ることにしていた)
 ぐいっとハンドルを左に切る。

 いけそうな気がしていたが、甘かった。

 登れない。前輪がむなしくまわる。両側に木立がないので、もろに雪が積もっている。車が浮いている。タイヤが空回りするのだ。

 燃えるね(笑)。

 頭に思い浮かぶ選択肢は3つ。
(1)車をバックさせて道幅のあるところに置き、歩いて家に帰る。車はしばし放置。
(2)車を一時そこに止め、家に戻って雪かきを持ち、家までの道の雪を掘る。
(3)車を雪に浮かぶ船として運転を続け進む。

<私の回答>
(1)除雪車が出動するのは時間の問題。除雪車が横を通過できるほど道幅に余裕があるところは近くにはない。
(2)脂肪は燃えそうだがめんどうで時間がかかる。
(3)・・・なんとかなるんじゃね? いよいよだめならそこから(2)ってことでもよさそうだし。

てなわけで、ハンドルをやや緩めに持ち、アクセルを踏み始める。いくらか浮かぶ感覚のあと、前輪が雪をかき、その推進力で前に進む。アクセルはやや強め、3000~3500回転くらい。お、進むぞ。時速5キロくらいだが(笑) 時々左右に振れるがカウンターあてたりあてなかったりして直進キープ。なんとか50メートル登り切り、うちに到着。ほっ。

 今日はsiのサッカーの練習日。再び飯田まで出かけなければならない。今度は4駆に乗り換えていくつもりだが、あんまり積雪が多いとうちの4駆は軽なのでやっぱり浮いちゃう。早く除雪車来てくれないかな―、なんて思っていると、息子のチームから連絡。
「雪ふかし。無理して練習こなくて可。本日に限り、欠席連絡不要」という回覧メール。

それを読んで、静かに燃え上がる親子(笑)。

出発。何、国道まで出ればなんてことはない。

ところが甘かった。タカをくくってた。雪はめちゃくちゃ深かった。家を出てすぐ、コントロールを失い方向転換できなくなる車。やべ、やめときゃよかったか?と思ったが、それにしてもコントロールを取り戻さないと帰ることもできない。ぐずぐず前行ったり横滑ったり後ろ行ったりしているうち、進みたい方向を向いた車。下り道だから、方向さえあえば後は大丈夫。
 50メートルくだって右折すれば木立のおかげで路面はやさしくなり、県道に入るともっとよくなり、国道に出るとスタッドレスで4駆の車ならまーったく無問題。いつもの倍、移動に時間がかかるだろうと思って早めに出発したのだが、その必要はなかったか?とまで思った。
 しかし、結局いつもの倍かかった。足回りに不安があり、ゆっくりゆっくりしか進めない車がたくさんあったのだ。やはりあらぬ方向を向いて動けなくなっている車もあった。気の毒だった。
 やはり家でおとなしくしているべきだったか。

 練習場は体育館。いつもなら本屋へ行ったり電気屋へ行ったり茶店へ行ったりして時間をつぶすのだが、今日は体育館の駐車場から動かなかった。ここまで来て言うのもなんだが、リスク低減のためだ。

 19時から21時までの練習が終わる。siがやってくる。仲間と挨拶しあい、車のドアをあける。
「いってきました~」
「おかえり」
「今日、オレ来ない想定だったらしい」
「・・・ですねよえ」
そりゃそうだわな。飯田で大雪なんだから、浪合なんて白地獄だと思われてるだろう。そしてそれはまあ、正解。
「人数少なかったからいっぱい練習できた」
よかったね。さて、これから帰るのも一苦労。

siの仲間のお父さん、お母さんたちが、
「気をつけてね」
と声をかけてくださる。中にはわざわざ車止めて、窓あけて、話しかけてくださる人も。いやいやそれどころか、自分の車から降りて近寄って声をかけてくださる人も。

うれしいなあ。うれしいなあ。

コンビニのお姉さんといい、チームの保護者のみなさんといい・・・

雪は白くて。そして冷たいけれど。

なんだがなつかしいような感じがするものだ。

そのなつかしさは、きっと雪の日に起こる、人と人とのあたたかい心のふれあいに、由来するのだろう。



 

 

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