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2009年6月26日 (金)

安原製作所 回顧録

 買い置いておいた本を昨日今日で読みました。

 20世紀末から21世紀初頭にかけてホントに存在した世界最小のカメラメーカーの話です。社長が技術者かつ営業マンで、最大に社員がいたときで2名だったそうです。

 フィルムカメラを製造した会社で、その最初の機械は「一式」と名付けられたカメラでした。当時の私は「一式」のことが気になって仕方なかったのですが、スクリューマウントのレンジファインダーカメラを買う余裕はなく、諦めていました。ネットで予約販売しかしないという潔さもなんかかっこよかったです。・・・が社長兼技術者兼営業マンなら、この方法しかなかったかもしれないと、この本を読んで思いました。

 社長で著者の安原氏は、京セラのカメラ開発技術者でした。京セラといえば、CONTAXのブランド名でカメラを製作、販売していました。CONTAXはあこがれでした。はい。G1とかT2とか、そういったメカ然としたレンジファインダー式のものがかっこよかったです。カールツアイスレンズを搭載し、映りの良さには圧倒的な支持が集まっていたものです。

 だし、京セラは京都サンガF.C.のメインスポンサー様だし(笑)

 そっか一式を作った安原さんは京セラにいたのか~、縁あるじゃんとか、都合のいい「世間のせまさ」を(かなり恣意的に)感じて悦に入っていた私でした。

 この本はやがて終焉を迎えるフィルムカメラのその終焉を迎えるまさにその時代の記録として貴重だし、カメラを通して移り変わる文明の栄枯盛衰を記すことで「ひとびとと文明」を著した書ということもできます。

 カメラという魅力的な機械とそれに魅せられる人々の姿や世界の工場となるべき中国の黎明期の姿も描写されていて、興味はつきません。

「安原製作所回顧録」 えい出版社 680円

安原製作所ホームページ

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