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2008年11月 4日 (火)

小笠原道大への一球

 日本シリーズ第3戦を見た。
 試合は一時0-5とジャイアンツが大きくリードを広げたが、6回裏に西武が4点を奪って追い上げ、埼玉西武ライオンズ4-5読売ジャイアンツというスコアとなり、にわかに盛り上がった。
 西武先発は石井一久だったが、かつて剛球投手だった彼に往年の面影はなく、すっかりモデルチェンジしたようだ。今シーズンは11勝10敗と二ケタ勝利をあげているが防御率は4.32とピリッとしない。それどころか規定投球回数にも(135.1-あと3.2だったが・・・)達していない。それに奪三振数がここ3年で比較してもかなりの減だ。(170、163、108) 一イニングあたりの奪三振数を比較すると、2年前が177.2回で170奪三振だから1イニングあたり0.959個、去年が166.2回で163奪三振だから同0.981だったのに対し、今年は0.799個である。あの石井が・・・。ちょっと寂しい。
 本第3戦は、サウスポー石井が左の強打者が多いジャイアンツ打線をどこまで封じ込めるかが見所だった。しかし結果はレギュラーシーズンの防御率以下、6回5失点となってしまった。だが6回裏の西武打線は今年の「豪打西武」の看板にたがわず、一番片岡からの4連打で効率よく4点をかえし、西武ドームということもあっておせおせムードは確実にライオンズがつかんでいた。
 しかしその息の根を止めたのは、両リーグMVP(しかも2ヵ年で!)を獲得した実績を誇るジャイアンツの3番、小笠原道大だった。
 8回表の先頭打者で左バッターボックスに入った小笠原は、西武ピッチャー小野寺が投じたインコースのストライクを待ってましたと強振、打った瞬間それとわかる強烈な打球で右翼席中段を突き刺した。ソロホームランだったので点差は2に広がっただけで、現代野球で2点はセーフティリードとはいえない、なんてことは百も承知でいうのだが、あの一撃が試合を決したといって間違いない。それだけ破壊力を見せ付けた一撃だった。
 しかし、小笠原に打たれたあの一球、あれは小野寺のコントロールミスだったのではないか。
 小野寺は小笠原に対して4球続けてフォークボールを投げた。カウントは2-1。ここまでの配球はよかった。フォークを4球続けた度胸もいい。しかし次の球は捨て球でいい。勝負のための布石を打つ球にすべきだと私は思った。直前の球が外よりのフォークだったので、次はインコースへ胸元へまっすぐ、体を起き上がらせるボール球を投じるべきと考えた。そしてその後、もう一度フォークで三振、という筋書きだ。
 ・・・果たしてその通り、小野寺はインコースにまっすぐを投じた。右腕小野寺の球は左打者小笠原にはクロス気味に入ってゆく。しかしその球はボールではなくストライクだった。勝負球でないクロスの球はスラッガーの餌食だ。小笠原はにくらしいほどきちんと打ち、本塁打として片付けた。
 西武キャッチャー細川のリードは間違っていなかった。小野寺もよくそれに応えようとした。しかし、コントロールミスがそこで出た。それを小笠原は見逃さなかった。ただの安打だったら傷口は小さかったろう。しかし、ホームランとなった。ボールいくつぶんかのずれが、西武の追い上げムードを断つ結果になってしまったのである。

 一球のおそろしさとはよく言うが、まさにその通り。日本一を決する戦いは、読売ジャイアンツが一歩リードした。(本日現在、西武の1勝2敗)

 

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