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2008年10月10日 (金)

クライマックスシリーズのおかげで

プロ野球はかなり変わっちゃった。

私がプロ野球から興味をだいぶ失ってしまったのは、超一流選手がアメリカに行くようになってからではなく、クライマックスシリーズが取り入れられるようになってからだ。

「クライマックスシリーズはレギュラーシーズンでAクラスに入りさえすれば出場できる。

レギュラーシーズン3位でもクライマックスシリーズに出場できれば日本一になれる可能性がある。

しかし、そんな日本一はうそだ。」

・・・このレトリックに問題はあるか?

ないよなあ。。

ないことがまかり通っている。

かつてプロ野球には前・後期制ってのがあった。前期リーグ優勝チームと後期リーグ優勝チームがプレーオフを行い、シーズン日本一を決めた。でも、後期優勝チームが有利に決まってんじゃんね。で、この制度はなくなった。プロ野球に良識はあったんだと思った。

クライマックスシリーズは、前・後期制を取り入れたことがあるパシフィック・リーグで始まった。私は、人気に劣るパ・リーグがカンフル剤として取り入れたんだろうと寛大に思っていた。だが、これが意外に盛り上がった。短期決戦は緊張感が違うからだろう。しかも、下克上がよくおきたのだ。その意味で、クライマックスシリーズはドラマチック、ということはできる。私もそのドラマチック性に興味を奪われたことは正直、ある。

その盛り上がりイタダキ、と、セ・リーグもクライマックスシリーズを取り入れた。・・・おいおい。セ・リーグはいいだろ?ジャイアンツがいるセ・リーグは人気の点でまったく問題ないじゃないか。前・後期制を取り入れたこともなく、9人制野球にこだわり続けるセ・リーグに、ジツは私は敬意を抱いていたのだ。そのセ・リーグまでが・・・。

それから、私の中で日本一もリーグ制覇も色あせていった。144試合も戦って1位になっても、日本一を決める日本シリーズには出場できない可能性がある。なんとも、1位チームには気の毒な話である。144試合も戦ったんだ。そこで1位になったら文句なし、日本シリーズ出場でOKだろう。なのになんでまた戦う必要があるんだ?レギュラーシーズンは壮大な前フリなのか?いくらなんでも壮大すぎる気がするが。

その壮大な前フリで、読売ジャイアンツは13ゲーム差をひっくりかえして1位になった。シーズン終盤、ジャイアンツも強かったがタイガースも弱かった。もとい、13ゲーム差をひっくりかえしての優勝はただごとではない。すさまじいことだ。かつてジャイアンツは第二次長嶋政権下で11.5ゲーム差をひっくりかえして優勝したことがある(1996年)。このとき流行した言葉が「メークドラマ」だ。10月6日の対中日25回戦、中日エース今中を元中日主砲の落合が打ち砕き優勝を決めたゲームはいまだに私の脳裏にある。(だがしかし、その年の日本シリーズでは仰木オリックスに1勝4敗で敗れている)

今年のジャイアンツはもっとすごいことを成し遂げたのだが、しかしイマイチ盛り上がらない。エクスタシーのない交歓のようでやるせないぞ。

それもこれもクライマックスシリーズが後に控えているからだというのは暴論か。

決して私はジャイアンツファンではないが、しかしこの状況は気の毒だ。今年のレギュラーシーズンにおけるジャイアンツの優勝は、歴史的事件だったはずなのに。原辰徳が長嶋茂雄を越えた記念すべき優勝なのに。

クライマックスシリーズ制の導入のおかげで、炭酸のぬけたサイダーのように腑抜けた印象になってしまった。


嗚呼・・・

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