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2006年11月11日 (土)

京つどエピソード1 「熱がある!!」

 今日から1泊2日の日程で、秋恒例の「京都のつどい」を行います。3年生以上の浪合地区(およびその周辺)の児童生徒といっしょに京都へ行き、京都のこどもたちと交流しながら自然体験する、といった主旨の事業です。

 どんな様子だったかは、センターわくわく日記の方をご覧ください。当ブログでは、公式日記には書かない(書けない??)別のエピソードを書きたいと思います。

 第1回目の今日は、「京つどエピソード1 『熱がある!』」です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以下、「熱がある!!」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 こうしたお出かけ行事の際、我々が最も警戒するのはこどもの忘れ物とコンディション不良である。忘れ物の方はいくらでも防ぐことができるし、正直いって忘れ物が多少あってもなんとかなることは多い。しかしコンディション不良はまずい。連れて行くことができなくなる。しかし、イベントの前にこどもが体調を崩すことは珍しくない。いつも元気なのに、なんで今?ってことは、私の経験の中でもちょくちょくある。

 今回、コンディションを崩してしまったのはQ。

 いつも薄着で颯爽としているQ。無理しているわけではなさそうなのだが、しかしここのところの寒さはかなり厳しいものがあり、鼻水をたらしている姿をみかけては「あったかい格好しなさい」なんていい続けてきた。あったかい格好をしてもらうために、Qくんの好きなサッカー系のピステやトレーナーを買ってきたりして、Qくんがなるべく着たくなるような上着を用意した。

 明日が京つど、という日、Q、38度を越える熱を出す。急いでお医者に行き、薬を処方してもらう。

 Qはよく高熱を出したものだ。しかし近頃はとんとご無沙汰だった。それが京つどが明日に迫った日に、ひさしぶりに熱を出してしまった。Qは以前もこんなタイミングで熱を出し、遠足をひとつフイにしている。

「またか」

いやな予感がQの、そして私達の頭にもよぎる。

 ともかく、熱。処方していただいた薬を飲んで効いてくると熱は下がるが、それでも37度台中盤。Qはいつもの薄着を反省、たっぷりのあたたかい服を着てふとんのなかで横になっている。熱以外に問題はないので、とにかく熱をさまそうといろいろ試みる。

 後頭部には氷枕、額には冷ピタシート、両脇に冷たい水の入ったペットボトル。それからたっぷりの水を飲み、たっぷりオシッコをする。定期的に検温するのだが、しかし薬がきれるころになると、熱は容赦なく上がりだす。

 幸い食事はもりもり食べられる。体力は失われていない。熱さえ下がれば、なんとかなる・・・。とにかく回復に努める。Qはきっと、まんじりともできず夜を過ごしたに違いない。

 当日朝。起床は4時半。外は嵐。ここ数日穏やかな晴れの日が続いていただけに、なんだか不気味。雨音に雷鳴がまじり、時折走る稲光にみなドキリとする。

 起床後すぐ、Qの体温測定。結果は残念ながら37.4度。下がりはしたが、しかしこれじゃつれていくことはできない。
 でも。以前遠足に風邪で参加することができなかったQだ。また同じような目にあわせるのはかわいそう。出発直前にもう一度検温し、その時の数字でジャッジしよう、ということにし、不安を抱えたままではあるがQに荷物をまとめさせる。

 そして出発直前(15分前)の検温。私が差し出した体温計を、祈るような面持ちで受け取るQ。左脇にさし込み天を仰ぎながら検温終了を待ちつ。
 なんとも長い90秒。まわりの子ども達も、その様子をじっと見ている。

  ピピピピ。

 検温終了を告げる音が大広間に響く。

 大急ぎで体温計を取り出し、液晶表示を見入るQ。そして、硬い表情をかえないままそれを私に渡す。液晶には
「36.9」
の文字が。37度以上なら問答無用でアウトにしよう、そう考えていた私だったが、Qが取り出した体温計の文字は、36.9だった。わずか0.1だが、その0.1が行けるか行けないかを分けた。

「行こう」
私がいう。
「うん」
Qがいう。

 ぎりぎりセーフ。ぎりぎりだ。

 ちょっと乱暴だったかもしれないが、私はQを連れて行きたかったし、Qも行きたいと願ってた。それを可能にするぎりぎりの数字を見たときのQは、さぞかしうれしかったろう。かく言う私も、ものすごくうれしかった。

 36.9 という数字を浮かべた体温計を大広間の台の上においたまま、私たちは外で待つバスに向かった。                                                                                                                                                                                                                       

 連れて行ってはみたものの、しかし熱の様子によってはハイキングはやめておくとか、宵の散策は我慢させるとか、いろいろ考えた。しかし1時間後の検温で、Qは36.6を出した。顔色もいいし、よくしゃべる。これならOKと胸をなでおろした私。

 以後はずっと元気でいてくれたQ。よかったよかった。

 それにしても同じタイミングで2回目とは。3回目がないことを切に祈る。めぐり合わせの強さも、たくましさのひとつだぞ。

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