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2006年6月 5日 (月)

山村留学情報交換会

 今日は松本市の県合同庁舎で山村留学情報交換会がありました。

これは長野県教育委員会子育て支援チームの呼びかけで実現したものです。各団体の代表と、それから役場の担当者が出席メンバーです。

会議には浪合通年合宿センター(林所長、私)のほかに、泰阜、小谷、王滝、売木、長野、大町、育てる会(売木~大町で事業を運営している団体)が出席。

山村留学の効果などを含めて2分程度で自己紹介をする、というコーナーでは、それぞれが「2分ではとても言い切れない」という言葉が含まれ、各々熱弁をふるっておられました。

・・・でもそれが現状ですね。いい意味でも悪い意味でも。短い時間で語れないのはどんな商売の効果もいっしょですよ。それを2分で語る必要があるなら、語らなきゃいけない。言葉を準備しておかなきゃいけない。それが「この時間じゃ語りきれない」という言葉は、少々ずるいし準備不足だと思います。もっとも私も、その言葉を使っちゃいましたが。

その後、そこで語られたことは、「持続可能な山村留学をイメージできるか」「それにむけて、県はどのような支援ができるか」「そもそも県は山村留学についてどう考えていくのか」「山村留学は事業として成立するのか」「自治体のお金がなくなれば、いずれ山村留学の火は消えるのではないか」なんて話題。もっとも気になるところですよね。

そうです。予算規模でいえば、当方の場合でも山村留学だけで年間2200万円が必要になります。そのうち半分以上が村からの補助金で賄われています。これが仮になくなれば・・・。あるいは半分になったって、すぐ運営にはめちゃくちゃ大きな障害が発生します。じゃ、これを参加費に反映するとなると、①参加者を増やす(当センターの場合だと32人以上にする)、②参加費をあげる のどちらかしかありません。①だと山村留学の効果が薄まる可能性があります。学校の全児童生徒数における山村留学生の割合も半数から場合によると過半数を越え、学校の性質も随分変わることになるでしょう。施設も大幅に改築、もしくは移転の必要が出てきます。32人ともなると、さすがに今の職員体制ではできないでしょう。②の場合だと、仮に入園金を20万円(今の倍)として、月々の保護者負担金は11万5千円(倍以上)ということになります。保護者はこれに個人消耗品や学校給食費などが加わりますから、月々の負担はひとりあたりざっと15万円程度になるでしょう。これに耐えられる家庭がどのくらいあるでしょうか。

 じゃ、ふたたび寮方式ほどはお金のかからない里親制に戻すか。1年間ずっとよそのお子さんを預かることができる家庭が、地域にどのくらいいらっしゃるでしょうか。これはかなり展望は暗いように思えます。

 つらつら考えるに、寮方式で行くためにには、保護者負担、村負担、それから山村留学事業所の別の収入源がないと難しいということになります。それが夏・冬休みのキャンプを含む短期自然体験事業だろうし、セミナーハウスだとかキャンプ場運営だとか、ということになるわけです。そうすると当然、そこにも職員が必要になったりするわけですが、人を増やすと必要なお金も増える。じゃあといって在籍する職員だけでまわそうとするとムリが出る。そこらへんをうまくやらないといけない。

 アタマ痛いところです。

 でもそんな中、県が「お金は出せないけど、何か協力をしたい」という申し出をしてくださっていることは、たいへんありがたいことだと思っています。

  具体的には、まずは、そしておそらくは、「長野県の山村留学案内」といったパンフなどを作成し、その配布などを通して広報支援をしてくださる、ということになるかと思います。これはこれでありがたいことです。それから「持続可能な山村留学を目指して」というようなお題目で会議を設定してくださる、ということもあるようです。「経営」という視点での会議でしょう。しかし私は「指導、運営」という視点の研究会も必要であると提案しておきました。長野県の山村留学を県が広報する、ということは、山村留学があり続ける(経営)ことももちろん大事だしそれが前提になるわけですが、中身(指導、運営)がすかすかだと、県だって応援できないですよね。われわれ自身も自信を持って「ここに来てください」といえるような山村留学にするためには、まだまだ研究が必要だと思います。

 でもなんにしても、こうした会議が設けられたことは、うれしいしありがたかったです。

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