« 算数のつまづき | トップページ | 彼の愛したアレモン »

2006年6月 1日 (木)

浪合通年合宿センターの現状、成果、課題について

ええと、すいません、今日は来週のとある会議にむけてつくった資料を掲載することで許してください(涙) って、明日はちゃんと書きます。でもこれはこれで興味深いでしょ?深くない?

・・・・・・・・・・・・ここから・・・・・・・・・・・・・・・

1.現状

①参加人数 14名。うち4名が継続者。男子10名、女子4名。

②山村留学参加費 入園金10万5千円、月額負担金5万円、給食費他学校関係費および個人消耗品費(文房具、衣類など)別。

③スタッフ数 専門職員5名、パート2名。男子2名、女子5名。ただし、青少年交流施設管理運営も含む。

④事業内容 山村留学(全寮制 今年で13年目)

○地域の保育園児対象…月1回程度の自然学校的事業。

○地域の児童生徒対象…月1回程度の自然学校的事業。週2回の「こどもの居場所づくり」(スポーツクラブ)事業。夏休みの「アドベンチャーキャンプ」事業。通学合宿事業。国際交流事業(ロシア、アメリカ)。

     地域の青年、大人対象…キャンプ講習会(松川青年の家など)、キャンプインストラクター養成(長野県キャンプ協会、国立乗鞍青少年交流の家)、コーンリーダー養成(国立乗鞍青少年交流の家など)、野外教育指導者養成

     全国の児童生徒対象…サマースクール事業、他団体夏・冬・春キャンプ受け入れ、運営支援

     その他…大学実習受け入れ(信州大学、東京学芸大学、長野大学、中京女子大学他) 大学研究協力(東京大学、京都大学、立命館大学、中京女子大学、長野大学、信州大学)、日本キャンプ協会キャンプディレクター2級講習会受け入れ、他各種団体研修協力(デザイン、講師など)

2.成果

     山村留学生により村の人口増、地区の学校の複式回避はもとより、学校の活性化に直結。これは重要なことだが、しかし教育団体としてはそれよりも…

     山村留学参加者の身体・道徳および学習・生活能力の向上。

<例・・○体育 中学校ソフトテニス大会 県大会出場、わんぱく相撲大会 個人戦団体戦とも入賞多数、スキー検定2級合格(中1、中2)、3級合格(5年、4年他) 校内マラソン大会優勝(各学年多数)

書道 長野県学校書道展特選(小6男子)

○音楽 「合唱アンサンブルコンクール独唱優秀賞」(小6男女)

     ②により、地域のこどもたちが良い意味での刺激を受ける。学校教育とリンクする家庭教育の姿の提示が山村留学でできる。地域の教育・子育てのモデルとしての山村留学。

     各種事業の展開による交流人口の増加。このことによる地域観光・経済の活性化。地域のわくわく感創出。こどもの居場所の創出。

     スタッフの居住による若年人口の増加。

(今後成果としていきたいこと)

     スタッフの結婚、永住による定住人口の増加。

     自然学校、キャンプ、キャンプ場運営などによる雇用創出。

     山村留学卒業生が…

     山村留学を求める親、こどもの声

(親の声)

     都会の中でいろんなことにおわれていくより、いろんな体験を通し、心と体で感じ、よりしっかりした心身の成長ができたら素敵です。(小6男子母)

     環境がいい中で、のびのび生活できること、精神的に自立できること、それから様々な体験が役に立つのではないかと思うことです。(小6女子母)

     キャンプに参加して、自然の中での経験がこどもにたくさん刺激、成長があった。通年合宿の教育目標を知り、自然経験、共同生活から自分と他者を大切にできる心、人を信頼できる関係、目標を持つこと、自分で考え行動できること、という考えに共感した。(中略)感受性が豊かなこの時期に、このような経験ができると「心の財産」「生きる力」になると考える。(小3女子母)

     かわいい子には旅をさせよ  すばらしい経験になります。(小3女子母)

(こどもの声)

     自然の中でたくさん遊びたい。友達ができるし、指導員がお兄さん・お姉さんみたい。

(小3女子)

     自然を体験したい。友達をいっぱいつくりたい。(小3男子)

     自然が好きで、そういう環境の中で生活したい。食事づくりも子ども達でするのが楽しい(キャンプの経験より)(小3男子)

     本当のことを書くと、まだ何を一番したいのかよくわかりません。それでも名古屋で出来ないことをいっぱいしたいと思っています。(小5男子)

     山村留学を経験した親の声、こどもの声

(親の声)

     責任感や行動力、そして何より前向きな姿勢が以前より出てきているように思いました。(中略)最近のニュースなどでも取り上げられている問題の中で、学力低下問題、都会で少人数学級を取り入れている地域のニュースを聞きましたが、そういう意味では浪合小学校はぴったりの学校ではないでしょうか。(小6男子母)

     当初、抱いていた親の不安がひとつひとつ徐々に消え、1年間経とうとする今では、浪合村でお世話になったことは、彼女の人生にとって本当によかったと思っています。(小5女子母)

     毎日の徒歩での通学は子ども達の体力工場に大きく寄与していると思います。学習面でも自分で考えて前向きに取り組む姿勢が出てきたのは大変大きな進歩です。親元から離れた生活をすることは、不安もあったでしょうが、自分たちもやればできるんだということを実感してくれたと思います。 (小5女子父)

(こどもの声)

・やっぱり言えるのは、「挑戦」と「克己」さえあれば、とにかくどんどんつながっていって、最後には必ず「よかったなあ」と言えることです。どんなことを得ようとしても、まず「挑戦」と「克己」が大事だとわかりました。  (小6男子)

・学んだことは、集団生活をして、その中で自分のこともしっかりやる。ということ。だけど、行事がいっぱいあるので自分のことをしっかりできなかったりしたので、それを直して自分のことをしっかりやろうと思いました。でも、口でいうより簡単ではありませんでした。そこで計画的に生活をして、勉強するときは勉強、遊ぶときは遊ぶという生活をしました。(小4男子)

・勇気のかたまりだ。小さい勇気、おおきい勇気、私は浪合に来ることを決めるとき、お母さんと、友達と、自分、話をして、自分の中にある勇気をぐりぐり出して、出した結果、今ここにいます。(中略) 話が食い違ったら、話し合って、話し合って。信頼とか、どんどん成長していくみんなと自分。わるいところはなおそうと考えてみたり、みんなはすごい大きな人で、「すごい!」とか思っている自分も、少しずつ、少しずつ、一歩一歩歩いて、成長して、私も、大きくなってる☆と分かった。みんなと私、一緒に、ひとりひとりのペースで、少し、少しずつだけど大きく大きくなっている!嬉しいことだよねえ。(小6女子)

3.課題

 当センターもふくめ、山村留学を概観した際に感じる課題。

①募集告知・広報   山村留学の認知度が低い。また誤解をもたれているケースもある。

          

②研究蓄積の不足または研究蓄積の一般化の不足   

効果測定、ケースワーク、カンファレンスなど 学会設立を視野に入れた勉強会の立ち上げ?

③指導者研修会の不足   ワークショップの開催? 山村留学だからこその安全管理、指導記録のとり方、食事や睡眠、衣類の管理、学習の指導、体験学習方、カウンセリング、児童発達心理・生理に関する事柄。また管理者は、労務管理、施設および環境デザイン、効果的な広報の問題など…。

④各山村留学の個性の創出  教育目標、教育方法、めざすこども像、年齢層、こどもの特性、「どんな子を、どうしたいか」 各団体が同じである必要はなく、その個性を選んでもらうために、環境、施設や人的資源以外の個性の創出。

⑤山村留学の教育機能をさらに発揮  地域の教育・子育てのシンクタンクになれるか。学校教育、家庭教育、社会教育を融合し活性化させる山村留学施設になりうるか。

⑥経済面の補強  補助金、助成金は?今までのあり方で持続可能か。 収益事業の展開は可能か? 民間スポンサーは? 山村留学単体は、経済的自立度は低い…

|

« 算数のつまづき | トップページ | 彼の愛したアレモン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/66200/2036675

この記事へのトラックバック一覧です: 浪合通年合宿センターの現状、成果、課題について:

« 算数のつまづき | トップページ | 彼の愛したアレモン »