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2006年1月13日 (金)

ある事件

 ちょっとヘビーな話です。昨日からの今日にかけての出来事です。

 山村留学の写真展示コーナーに、私が家でプリントアウトした
写真を昨日貼り付けました。
 そしたらその日の夕方、その写真のある女の子の顔に、
画鋲で幾度も刺した後があるではありませんか。
 笑顔が素敵な写真でした。幾人もの顔があったのです。
その中の一人の顔に画鋲で刺した跡。私はものすごく悲しく、
そして怒りがこみあげてきました。

 3学期。いいスタートが切れたね、なんてスタッフで
話し合っていました。いい笑顔もたくさんありました。
 でも、その中でのこの悲しい出来事。

 私は黒板に、「品性下劣」という言葉を書きました。
 そしてその言葉の説明をしました。
 私はその行為をそう断定しました。断定することが必要と思いました。
 言い分もあるかもしれません。しかし、言い分が通らないこともあるのです。
 私はこのことを許してはいけないと思いました。ですが、
私がやりました、と言い出せることでもないでしょう。
 それを承知の上で、全員に、とりわけ、女子に訴えました。
 「うわべだけで仲良く見せたって、こんなことがあっちゃ
なんにもならない!」
大きな声で、そう言いました。
 「仲間として、みんなでいい関係をつくるってこと、
本気で考えろ」
 「お金を出して、ここに出してくれているお父さん、お母さんの
気持ちを考えて欲しい。こんなところでいいのか」
とも言いました。
 「リーダーがいない。みんなの心の中にリーダーはいるか?
自分のことでいっぱいじゃないのか?」
私は、涙を浮かべながら訴えました。

 ひとりよがりだったと思います。でも、きれいごとではない、
私の気持ちをぶつけることも必要だと思いました。
しん、と聞いていたこどもたちです。
私が「こういうことはなくなってほしい。みんなで、がっちり
伸びていってほしい」
と結んだとき、「はい」という声が誰からともなく出てきました。
しかし、まだ皆の心がかみ合ってはいない気もしました。
正直、「なんでこんなことがおこるの?」という子もいるはずです。
「なんだかわからないけど、やっちゃたんだ・・・」と思っている子が
いるかもしれません。「えらいことになっちゃったな」と思っているかも
しれません。
 しかし、見過ごす大人であってはいけないと思った。
 本気で叱る大人でありたかった。
 いいかげんでいたくはなかったのです。

 残り2ヶ月、ここにいる縁をぜひぜひ、大切にしてほしい。
終ってみて、さわやかな充足感と幸福感があふれるようになってほしい。
そのために、いま、ここ、を大切にしてほしい。

 そのあと、幾人かの女の子と、もちろん男の子もいっしょになって、
百人一首を楽しんだりしました。いくぶんぎこちない感じがしましたが、
しかし、そんなぎこちなさも昨夜に関してはよかったかもしれません。

 そして今日。

 こどもたちが帰ってくるのを待ち、女の子だけ集めて、
もう一度話しをしました。いえ、今度は話を聞きました。
「自分が写っている写真に画鋲で穴をあけられたらどう思う?」
「そのことを知ったお母さんはどう思うだろう」
みんなの気持ちを聞きました。
そして私は、私だったら・・・私の子がそういう目にあったら・・・
と、自分の気持ちを話しました。
そして
「みんなのリーダーはどこにいる?」
と問いかけてみました。昨日の私の話を覚えていてくれるか、確かめる意味での
質問です。
 こどもたちはすぐに答えました。
「私の、心の中に」
 感情を、情念をコントロールするのは、理性です。その理性を、
心の中のリーダーと表現したのです。
 こどもたちはわかってくれていました。
 うれしかったです。

 誰がやったか、を探すことより、みんなの意識向上を。
 今回は(昨日も)そのことを念頭において話をしました。

 今日は畳の部屋で話をしていたのですが、
「楽に座ってもいいよ」
といってあげて膝を崩していた子も、話が進むにつれ
また正座に戻っていきました。背筋も伸びています。
 
 今後の展開も気になりますが、でも、私が伝えたかったことは
こどもたちに伝わったと思いました。

 最後に、
「罪を憎んで人を憎まず」
という言葉を紹介し、

「みんなのことが大好きだよ」
と、その時一番私の心に浮かんできた言葉を(ちょっと照れくさくはあったのですが)みんなに伝えて、終わりました。

 いろんなことはこれからもあるでしょう。
 でも、明日が楽しみです。

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