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2005年1月29日 (土)

テレマークスキー

 冬の楽しみとして、私にはテレマークスキーがある。
 歩くこともすべることもできるスキーだ。かかとがあがるビンディングを使用するので歩きやすい。しかし滑るには独特の技術とちょっとしたコツがいる。
 ゲレンデですべるスキーはアルペンスキーという。こちらはかかとはあがらない。おかげですべりに関しては操作しやすいが、歩くことは難しい。
 テレマークスキーでは、斜面を登ることもできる。スキー板の裏面にウロコが刻んであって、それが抵抗となり、雪面を登れるのだ。ウロコはくだりには影響ない。ウロコがないモデルもある。その場合は、なめし革のようなシールを貼る。(実際昔はなめし革をつかっていたようだ。)これが抵抗となる。
 すべり重視の人はシール派だ。やはりウロコのない板は軽快なのだろう。逆に機動性重視の人はウロコ派だ。のぼりとくだりでいちいちシールの取り外しをしなくてもいいのが魅力だ。私は後者だ。
 すべり重視の人は靴もプラスチック製のものを使用するが、お気楽組は皮製を使用する。やはり歩きやすい。値段もありがたい。
 一度プラブーツで滑ったことがあるが、それはそれは滑りやすかった。でも、滑りやすさ追求は結局アルペンにいきつくので、私はテレマークでは革靴で満足している。
 なんといっても、オフピステで楽しめるのがいい。林道を縫って森に入り、静粛の空間に浸る。白とそれから蒼の世界。強烈なコントラスト。無限のグラデーション。
 もちろん、テレマークででかけるということは、カメラ持参ということだ。
 木々の冬芽、動物の足跡、そして雪と光がつくる奇跡のようなオブジェの数々。
 スノーシューでもこの世界は味わえる。その上スノーシューには特別な技術がいらない上、転倒もないからとっつきやすく、実際人気だ。私も使用することがある。
 でも。あの、すべる、という感覚。羽根がはえたような一瞬。重力から解き放たれた自分。すうう、と木々の間を抜けていく快感は、転倒のリスクを背負っても、捨てがたいのだ。

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2005年1月12日 (水)

ままならぬ炭焼き

 私はまったくの素人ではあるが、炭焼きをする。私の職場には炭窯があり、今までにおよそ15回程度焼いてみた。
 しかし、難しいのである。我ながらうまく焼けたなあ、と思ったことは、1,2回くらいしかない。全部灰にしてしまったこと1回、まったく炭化しなかったこと1回、やたら時間がかかって効率が悪かったこと数回、出来上がりの収量がめっきり減っていたこと数回。・・・こうやって書いているだけで、いやになる。
 実は数日前からこの寒いなか炭焼きを行っている。山村留学のこどもたちといっしょにだ。
 氷点下の夜、薪をくべに炭焼き小屋に行き、煙の温度を測ってくる。施設に戻るころには凍えるほどだ。しかし炎がゆれる炭焼き小屋の魅力は大きい。作業時間は正味5分程度だろうが、15分くらいは寒い中炭焼き小屋の炎を囲んでなんとはなしに喋っている。
 この時間が、なんとも贅沢だ。炭焼きのプロセスで一番好きな時間だ。
 ここの炭窯では、煙の温度は、2,3日で100度を越す。これが更に上昇し、安定してくると、薪をくべることをやめ、焚口をうんとせばめて1~2日。煙が蒼く、からからのものになったらその焚口も完全にふさぎ、しばらくして煙突もとじる。1日ほど窯を冷やしてから開けてみると、炭ができている(筈)。
 スローライフといえば、スローライフな作業だ。事務仕事の傍らで行うと、なんとも調子が狂う。
 しかし、こどもとの暮らしの中で行うと、このゆるやかさがなんとも心地よかったりする。ままならなさも、愛おしい。
 きっと、ヒトのリズムにシンクロするものがあるのだろう。

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