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2004年10月21日 (木)

落合ドラゴンズ

私は愛知県の出身ではない。エビフライがごちそう、だと思うわけでもない。エビフライをエビフリャーと発音するわけでもない。でも中日ドラゴンズが好きである。
 断っておくが、ずーっと好きで年季の入ったファンというわけではない。正しく言うと、私は落合博満という男が好きで、彼がいるチームを贔屓にしてしまうのである。
 落合の経歴はここでは言うまい。端的に知りたい人がいれば、まだ発刊されているかどうか知らないが、新潮文庫の「新潮プロ野球大事典」(玉木正之著)の落合の項を参照されたい。
 私が落合に惚れたのは、彼が右の強打者だからであり、彼の右翼への打撃の美しさに魅せられたからであり、彼の打席での勝負が本当に見ごたえがあって楽しめたからであり、ここぞという時に結果をちゃんと出す姿にしびれたからであり、有言実行・・・・というよりむしろ放言実行なタイプでカッコよかったからであり、そして、とてもアタマの切れる男で筋を通す奴だと感心していたからである。
 そんな彼がドラゴンズの監督として帰ってきた。
「大型補強はしない」
「現有戦力で充分優勝できる」
「1,2軍合同キャンプをして選手の力を見極める」
 今のプロ野球で、とりわけジャイアンツを象徴とする現状の中で、まったくアンチテーゼともいえる発言、施策を次々とし、そして結果を出してゆく姿は、落合の真骨頂である。
 開幕戦での川崎の起用も彼一流のファンサービスであり、彼の愛嬌の部分だ。負けはしたが、しかしおもしろくはあった。インパクト充分だ。「大事な開幕戦で・・・」という批判もあったが、「それもそうだが、145分の1の戦い方・見せ方というのは、こういう方法もあるんじゃないの」と笑う落合が見えるようである。
 日本シリーズ、ただいま2勝2敗。ホームベースの後ろでライオンズの黄金時代を支えていた伊東対、ホームベースの横で野球の秩序と戯れ強烈な意思と圧倒的な結果を出していった落合の監督対決。
 異端児といわれた落合の逆襲が、見たいのだ。長嶋も異端児だった。今さらナガシマもどうかと思うが、ベースボールの魂は、実は落合が受け継いでいることを、多くの人は気づくべきである。
 リーグこそ違え、松中の三冠王獲得は、落合の球界復帰と無縁ではないのだ。

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